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第321号 2月 低体温症にご注意


今年は寒暖差が激しい日々が増えています。そんな中、石川県の震災の後から、「低体温症」についての報道を耳にすることが増えたように思います。

低体温症は身体の奥から冷え切ってしまう状態です。そのため、意識障害を起こしたり、死に至ることもあります。北海道では、低体温症で48人の方が室内で亡くなっています。ところが、その北海道よりも、大分県の室内の平均温度は低いのです。

低体温症のリスクを防ぐため、「室温を18℃以上に保つ」ことをWHO(世界保健機構)は推奨しています。室温が低くても寒いと感じない、「私は寒さに強い」とおっしゃる高齢者も多いようです。しかし、そんなとき、血圧は高くなっています。温度が下がると循環器疾患(脳卒中・心筋梗塞・心不全・大動脈解離など)を引き起こします。寒さを感じなくても温度計を見て、自分の体感のずれを修正しましょう。そして室温の調整を心がけるようにしてください。

対策は予防のためにも部屋を暖かくしましょう。

 
 
 

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