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第263号 高齢者の運転免許証について

 最近、高齢者の自動車事故のニュースが増えています。特に先日の東京での事故は、赤信号を無視して暴走した80代男性が引き起こしました。親子二人が死亡、八名が重軽傷を負いました。

昨年1年間で死亡交通事故を起こした75歳以上の高齢者は460人に上ります。交通事故の原因の大半は「発見の遅れ」です。年を取ると注意力や集中力の低下や視力の衰えなどによって、交通事故の危険に気付くのが遅くなること、また、咄嗟の適切な判断ができないために事故につながる傾向があります。高齢者だけに限った話しではありませんが、「慣れているから大丈夫」と自分の運転を過信しないことも大切です。慣れていない場面が事故につながるからです。

「この事故を機に免許を返上しました」と診察室で報告してくださる方が多くいらっしゃいます。生活の足として自動車がなくてはならないという高齢者も多いでしょう。しかし交通事故を起こしてしまってからでは遅いのです。皆さんも、是非一度、自分の運転の見直し、免許証の返納を家族の方とも相談して、考えて見てはいかがでしょうか。


 
 
 

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